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「連敗のあとの自分」は勝てているか、記録から検出する

高値(上限)安値(下限)RANGE
相場の“状態”を読む — 本記事で扱う環境認識の型(売買シグナルではありません)

この記事のスタンス

先に断っておきます。この記事は相場予測を提供しません。「買い」「売り」「ここから上がる」は一切出てきません。

渡すのは道具と手順だけです。扱うのは相場ではなく、あなた自身のトレード記録。あなたの記録から「連敗した直後のトレードだけ」を抜き出して、その成績を数字で確認します。予測ではなく、過去の自分の傾向の記述です。

「取り返そうとした一撃」が、いちばん傷を広げる

負けが続くと、人は取り返そうとします。ロットを上げ、根拠の薄いところに入り、いつもなら見送る場面で手を出す。この連敗直後の自分は、平常時の自分とは別人です。俗に「ティルト」と呼ばれる状態です。

やっかいなのは、これが感覚ではまず気づけないことです。渦中では「今度こそ戻せる」としか思えません。冷静になった後も、「あの時は熱くなってた」と曖昧に反省して終わり、次の連敗でまた同じことをします。

止める方法は一つだけです。「連敗直後のトレード」だけを記録から抜き出して、平常時と成績を比べること。 数字で差が出ていれば、それはもう気合いの問題ではなく、運用の穴として塞げます。

必要なのは、すでに付けている「1行の記録」だけ

新しい特別なデータは要りません。トレードを1件1行で時系列に記録してあれば、そこから「各トレードの直前に何連敗していたか」は計算できます。最低限これだけの記録があれば始められます。

意味
date日付(時系列に並ぶこと)2026-08-14
pips損益(プラス/マイナス)-12

date 順に並べて、pips がマイナスなら連敗カウントを+1、プラスならリセット。こうすれば「このトレードは直前◯連敗だった」という連敗数の列を、後から機械的に付けられます。

すでに前の記事で date,pair,dir,pips,reason,had_plan,hold_min の形式で記録している人は、そのCSVがそのまま使えます。

まず「連敗の数え方」を動かしてみる

考え方が正しく動くか、最小のコードで確認します。各トレードの直前の連敗数を出すだけです。

mkdir -p ~/trade-lab && cd ~/trade-lab
# サンプル(自分のCSVがあればそれを使ってください)
cat > mini.csv <<'EOF'
date,pips
2026-08-01,8
2026-08-02,-10
2026-08-03,-7
2026-08-04,-9
2026-08-05,12
EOF

python3 - <<'PY'
import csv
rows=list(csv.DictReader(open('mini.csv')))
streak=0
for r in rows:
    p=float(r['pips'])
    print(f"{r['date']}  pips {p:+.0f}  直前の連敗数 {streak}")
    streak = streak+1 if p<0 else 0
PY

こう出れば、連敗数を後付けできる合図です。

2026-08-01  pips +8   直前の連敗数 0
2026-08-02  pips -10  直前の連敗数 0
2026-08-03  pips -7   直前の連敗数 1
2026-08-04  pips -9   直前の連敗数 2
2026-08-05  pips +12  直前の連敗数 3

注目は最後の行です。3連敗のあとのトレード——ここでの成績が、平常時とどれだけ違うか。それを次で一気に集計します。

ここまででわかること

  • 連敗直後の自分は、平常時とは別の判断をしている(ティルト)
  • それは感覚では気づけず、記録から抜き出して初めて数字で見える
  • 必要なのは時系列に並んだ datepips だけ
  • 各トレードの「直前の連敗数」は後から機械的に付けられる

ここまでが準備です。この先で、連敗数ごとに成績を分けて診断する道具一式と、その使い方を渡します。

具体的には:

  • CSVを読み込んで、「直前0連敗 / 1連敗 / 2連敗以上」で期待値・勝率・平均損益を分けて出す診断スクリプト(そのまま動きます)
  • 連敗が深いほど成績が落ちていないかを一目で見る出力の型
  • 検出結果から決める、「今日はもう閉じる」を自分ルール化する具体的な手順(相場ではなく行動を変える)
  • Claude Code に傾向だけ言語化させるプロンプト(予測は書かせない縛りつき)

免責:本記事は情報提供を目的としたものであり、投資助言・売買推奨ではありません。金融商品取引法上の投資助言業として登録された事業ではありません。掲載する手法・ツールは分析を補助するものであり、利益を保証するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。